2012年5月31日木曜日

国内での電子書籍の行方…… 今さら……第16回


国内での電子書籍の行方…… 今さら……第16回


今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は「国内での電子書籍の行方」についてお話します。

重要度:★
難易度:★★



有料電子コミックの利用意向、25~34歳男性で2割以上~gooリサーチ調査

と言うニュースから、日本国内の電子書籍について、独り言です。

2年ほど前までは私の処にも「電子書籍制作」の依頼があったのですが、昨年あたりはもうぱったり来ていないですね。

上記の記事、電子書籍ではドル箱と言える「マンガコンテンツ」ですが、リサーチ内容では散々な結果に終わっていますね。一番購入しそうなターゲット層で、2割程度しか買わないという結果は、あまりにも悲惨としか言いようがない。

まぁ現在の日本国内における電子書籍というのは、私に言わせると。
お金を出して図書館で本を借りる事

なので実際に購入した事のある人は、多分2度と買わないと言う人が多いのでは?と思います。

国内での多くの電子書籍販売システムは、書籍データをダウンロードするのではなく、サーバー上から閲覧するシステムです。(Amazonは別です)
所定の期限が切れれば、閲覧できなくなります。またその本を読みたければ、お金を出して一定期間閲覧するだけ。

はっきり言って、これは書籍購入では無くて、書籍閲覧料とでも言って頂きたいシステムです。

では、欧米ではどうなのか?
基本的にデータの買い取りシステムになっていて、書籍データは自分の端末に入っている事が殆ど。
最大手と言える、Amazonもこの方式。

なぜ、Amazonが日本国内でkindleを販売しないのか?
おそらく、書籍のデータの版権が取れないからでは?
と私は思っています。
基本的に、Amazonの販売方式は、売り切り型。
対して国内の販売方法は、閲覧型。

同じ電子書籍でも全く違います。

今のような状況だと、日本国内でkindleが発売される事は、2・3年は先でしょうね。
発売の噂は絶えませんが、いかんせんコンテンツが無ければ、タダのボードです。

また、日本国内における電子書籍のフォーマットの不統一という問題もあります。
これは各電子書籍販売サイトによって、その書籍のフォーマットが違うところにあります。
つまりA社とB社があるとすると、A社とB社では閲覧する方法が違うと言う事になります。

これは、各社とも独自色を出すため。
などと言っていますが、要するに専用端末購入推進、または、他社へのデータ転用の障壁を高くしている事以外のなにものでもありません。

iPadが発売された年に、電子書籍元年 などとメディアは大騒ぎをしましたが。
いざ蓋を開ければ、このざまです。

また、閲覧ソフトやハードの問題などもあるのですが、その辺りはまぁ補助的な事なのであまり触れません。

いずれにしても、現在の閲覧料金システムで、上手く行くはずはありませんから、もう少し抜本的な改革が必要だとは思いますが。

蛇足ですが、この閲覧料金システムを採用するかぎり、紙の本は無くならないので、出版社としては、美味しい状況である事は間違いないですが。




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